京都二条にある、こだわりのワイン・シャンパンがグラスで飲める「BAR MIDORI」

赤兎馬

スペック

【生産地】  日本、鹿児島県、いちき串木野市

【度 数】  25

【関 連】  濱田酒造

概要

高級芋焼酎

高級芋焼酎である赤兎馬(せきとば)。
芋焼酎の中では特に口当たりが良く、飲みやすいものとして知られています。
芋由来のさわやかで甘い香りとやわらかな味は、焼酎が苦手という方にも美味しくいただけます。
飲み始めは軽いテイストなので意外さがあるかもしれませんが、後に残る余韻の上品さは高級品ならでは。
古酒と新酒で構成される風味は、飲めば飲むほどにしっかりした存在感を発揮します。


特に旬の時期はなく、一年を通して楽しめます。
飲み方はロックや水割りで楽しむのが定番ですが、レモンと水で割る飲み方もお勧めです。

赤兎馬会

九州限定の焼酎である赤兎馬は、人気が高く九州以外では入手困難となっています。
というのも、九州の酒販店で組織されるグループ「赤兎馬会」の30店舗のみが販売できることになっているため。
一般の酒屋さんなどでの入手は難しいでしょう。
そのため、蔵元である濱田酒造のウェブサイトにも赤兎馬の紹介はありません。


特に赤兎馬の「金ラベル」は5000本限定の品となっており、プレミア品として扱われることもあります。
あまりに数が少ないことから赤兎馬の知名度は高くありませんでしたが、 近年になってその品質の高さから急に注目されるようになりました。

馬中有赤兔

赤兎馬

赤兎馬の名前の由来は、『三国志』に登場する馬の名前です。
豪傑・呂布が駆っていた馬で、「一日に千里走る」と謳われました。
一説には西方由来の汗血馬で、赤毛の馬であったとも言われます。


劇中では、呂布が袁紹軍の武将として張燕軍へ突撃した際に、赤兎馬に騎乗しています。
呂布が客死した後には、関羽が赤兎馬を駆りました。
関羽亡き後の赤兎馬は、馬草を食べることなく関羽の後を追ったという伝説もあります。
正史においても、「人中の呂布、馬中の赤兎」と賞されていた、と記録されており、 名馬として三国志随一の存在です。


こうした由来を象徴するように、 芋焼酎「赤兎馬」のボトルデザインは、黒地に赤文字という極めてシンプルで男性的なものとなっています。

生産

黄金千貫

赤兎馬の原料となるのは、 南九州の特産品である「黄金千貫(こがねせんがん)」というさつま芋。
1966年に生産され始めた黄金千貫は、白い果肉が特徴で、蒸すと強い甘みが引き出されます。
黄金千貫は複雑な形状をしているため、選別や皮むきはすべて人の手で行われ、加工には大変な手間がかかります。
赤兎馬の原種は、この加工した黄金千貫に白麹を用いて仕込まれます。


仕込み水には、火山灰土であるシラス台地の地下数百メートルから湧き出す天然水を使用します。
さつま芋とシラス台地からの天然水という、この土地特有の素材があって赤兎馬は造られるのです。


熟成し蒸留した原酒は、3年ほど貯蔵されます。
それから力強い味の若い原酒をブレンドし、完成となります。

三味一心

蔵元である濱田酒造は、「大魔王」や「海童」といった焼酎で有名な鹿児島の老舗です。
濱田酒造は、明治元年(西暦1868年)に濱田伝兵衛によって創業しました。
現在では、500年以上にわたって愛されてきた焼酎を「地域の酒」から「日本の酒」とすべく、 コンセプトや製法、規模の異なる3つの蔵を運営しています。


濱田酒造の3つの蔵のコンセプトは、「伝統」と「革新」と「継承」。
「伝統」の蔵である「伝兵衛蔵」は、 創業の地で昔ながらの木桶蒸留器を使い、甕仕込み、甕貯蔵という明治・大正時代の製法を守っています。
「革新」の蔵である「傅藏院蔵」は、最新鋭のシステムを導入し、高品質の焼酎を量産しています。
そして「継承」の蔵である「薩摩金山蔵」は、M田酒造が誕生する以前の江戸時代の焼酎づくりを再現しています。
これら3つの蔵を同時に持つことで、 濱田酒造では商品としての焼酎づくり、文化としての焼酎づくりを同時に行っています。

傳蔵院蔵

いちき串木野市

赤兎馬が造られるのは、「革新」をコンセプトとする「傳蔵院蔵(でんぞういんぐら)」。
鹿児島の北西、東シナ海を臨む串木野に、最新の技術と設備を用いて2000年に設立されました。
この地は水と芋の質が良いため、濱田酒造は創業から一貫して本拠を構えています。


傳蔵院蔵の特徴は、杜氏の技術をデータ化することで、 麹の活動や温度管理を自動で制御できることです。
本来、一人前の杜氏になるためには何十年もの時間が必要です。
しかし、ITの活用によって知識や技術を共有化することで、 高品質の焼酎を安定供給することが可能となりました。


当初の傳蔵院蔵は麦焼酎の生産を行う「壱の蔵」だけでしたが、 2005年には芋焼酎の生産を行う「弐の蔵」も設立されました。
赤兎馬の他には、「海童」などが生産されています。
単なる一蔵元としてではなく、次世代の焼酎の担い手として、今後の発展が期待される蔵です。

ブログでの話題

赤兎馬のゴールド

赤兎馬の貴重な紫

赤兎馬の金ラベルを入手

珍しいお酒

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